はなぶさ鍼灸院ニュースレター【はなぶさPRESS-31】2018年6月号 Web版
ごあいさつ
そろそろ梅雨ですかね~。
この時期はジメジメして嫌ですが、お肌には保湿されて良いのかも知れませんね。
湿度が増えると気になってくるのが「髪の毛」です。
髪の毛がうねったり、広がったりで悩むこともありますよね?
今月は少し違う角度から「髪の毛」について書きました。
おまけに、白髪が気になる人は要チェックの内容です。
白髪になるのは鼻毛から?
髪の毛の悩みの一つが「白髪」です。
今でこそ白髪をオシャレにすることもありますが、出始めのころは白髪が増えてくるとショックだったりします。
髪の毛は本来白いのですが、黒く染める色素によって黒髪になっているって知っていましたか?
加齢やストレスなどで機能低下すると、髪を黒く染められないので白髪になります。
それと、遺伝の影響も大きいようで、白髪になるには順番があるらしいです。
一番は、「鼻毛」なんです! 次に「髪の毛」「髭」「体毛」最後に「眉毛」。
こうして考えると、白髪は体の状態を表すバロメーターにもなっています。
髪の毛は血の余り
東洋医学では、髪の毛を「血余」といいます。
血の余りと考えているので、血による栄養が満たされていないと、抜け毛や薄毛、白髪などの髪トラブルが起こるとされています。
ハリのあるキレイな髪を目指したい人も、髪のケアだけではなく体にも目を向ける必要があるわけです。

昔の武将や偉い人は、みんな威厳を見せるために髭を生やしています。
血気がみなぎっている強い男をアピールしているのではないでしょうか。ちなみに、女性は「眉毛」にこだわっていたと言われています。
かなり余談ですが、「スケベは髪の伸びるのが早い」と耳にしたことはありませんか?
その話の出どころはこの「血余」の話ではないかと鍼灸師になって気づきました。
血気が満ちている証拠・・・ちょっとイメージはつきますけどね。
腎を刺激してアンチエイジング

東洋医学では、「髪」と「腎」との関係は深いとされてます。
但し、東洋医学で言う「腎」とは、西洋医学の「腎臓」とはイコールではありませんので、白髪の多い人が必ず腎臓が悪いというわけではありません。
東洋医学で言う「腎」とは、生きるためのエネルギーを蓄えておく場所になります。
この「腎」のエネルギーが減っていくと体は衰えていき老化がおこります。その一つが「髪」です。
昔から髪の毛にはひじきや黒ゴマがいいと言われていますよね。実は、腎には黒いものが良いとされているからなんです。
腎が元気でいることがアンチエイジングのポイントなんですね。
腎を元気に腎を元気にする代表的なツボに「湧泉(ゆうせん)」があります。
ここを揉んだり温めたりすることで体の血行が良くなり暖かくなります。
黒の食べ物もそうですが、やった分だけ効果があるものではありません。
それだけに偏らずケアの一つとして行ってみてくださいね!
院長のひとり言
僕の父は真っ白に近い白髪なのですが、以前黒毛が混じりまだらになってきたことがあります。
実は、施術の中でも同じような経験があって白髪から黒髪になってくることがあります。
美容師さんに聞いたところ、何かの調子でメラニン色素がまた活発になったのだろうと。
結局また白くなってしまったのですが、白髪になることが一方通行ではないことを体験したエピソードがありました。
最後に
美しい髪になるためや、髪トラブルを減らすためにすることは、髪自体のケアだけではありません。
今回の内容を頭の片隅に置いて、頭皮や髪のケアをするだけでも効果はきっと変わります。
髪は、体の状態であることに気づいてもらえたら嬉しいです。