はなぶさ鍼灸院ニュースレター【はなぶさPRESS-45】2019年8月号 Web版
ごあいさつ
今年も暑さが厳しくなってきました。
外は暑いけど室内は寒いってことありますよね?
そんな環境から、夏の冷え性に悩む人が増えていると言われています。
今月号は、「お腹の冷え」について書いています。
ご自分で気づいていない人も多いですね。
それでは、はじまり、はじまり!
夏はお腹が冷える
こんなに暑くても注意が必要なのが「お腹の冷え」です。
「どうしてお腹を冷やすといけないのか?」
その理由の一つは、自律神経のバランスを崩してしまうから。
自律神経とは、、健康に生きるための働きを調節している司令塔です。
私たちが無意識に行っている呼吸や汗、体温調節、内臓の働き、血液の循環など、健康に生きるための働きを調節しています。
この自律神経は腸と密接なつながりがあります。
つまり、お腹の冷えは自律神経を乱し、体に様々な悪影響を与えてしまうのです。
胃腸の調子が悪かったり、便秘のときに肌荒れを起こしやすくなるのもそのせいです。
なぜ、お腹が冷えるの?
「お腹を出して寝てしまった」という単純なものも原因の1つですが、ストレス、食習慣、運動習慣、環境習慣など、色々な要因があります。
特にストレスは、自律神経の乱れによって内臓の働きが悪くなり、お腹の冷えを引き起こします。
この時期は、冷たいものやデザートの摂り過ぎ、冷房の使い過ぎなど、夏だからこそ注意したいこともあります。
内臓が冷えると免疫力も下がり体調を崩しやすくなります。
また、代謝も落ちるので、むくみや肥満、肌荒れ、便秘などにもなりやすいです。
なので、内蔵型の冷え性は、ぽっちゃり体型や食欲旺盛の方に多いといわれています。
内臓がしっかりと働けるような習慣づくりが大切ですね!
お腹の冷えに3つの対策

お腹の冷えは、自律神経を整え、腸内環境を安定させることが解決のカギとなります。
暑い日は冷たい物が欲しくなりますが、少しの意識でも習慣は変わります。
内臓の疲れやすい時だからこそ、次の3つ習慣を意識してみてください。
①ストレスを溜め込まない
溜めないのは難しくても、気分転換などで軽減させることは出来ます。
おすすめは、自然や緑のある場所に行くこと。
澄んだ空気を吸うだけでリフレッシュできますし、芝生を素足で歩くだけでも過緊張の体がゆるみます。
緊張をゆるめることは自律神経を整えるためのポイントです。
②冷たいものの摂り過ぎ、冷房の過度な使用
冷やし過ぎれば冷えるので、冷やし過ぎないというだけ。
最近気になるのは、熱中症予防といって冷房に入り過ぎてしまうことです。
汗をかくのも大事な体の働きなので、使わなければ変化に弱い体になります。
体の中も外も過度な冷やし過ぎに注意です。
③発酵食品・食物繊維をとる
お腹が冷えているということは腸内環境も良くありません。
腸内を温めることと同時に、健康を高めるために腸内菌のバランスを整えることが大切です。
そこで意識して摂りたいのは発酵食品と食物繊維。
例えば、食物繊維の多い野菜をつかった味噌汁などがおすすめです。
発酵食品は良い菌のエサになり、食物繊維は腸内のお掃除になります。
リラックスして飲めば自律神経にも良いかもしれませんね。
院長のひとり言
毎日長時間エアコンのお世話になっていると、さすがに体が重くなります。
おまけに今は冷たいものが美味しいとき。
そんな環境に負けない抵抗力を高めるために、時々やっているのが「1日断食」。
体も疲れたら休んで回復するように、胃腸も休ませてあげることが大事です。
因みに免疫の70%を腸が関与しています。
若さを保ちたいなら腸を労らないといけませんよ!
最後に
温かいものを選ぶ、冷やさないようにする、そういった対策も大切です。
しかし、今の猛暑などを考えると、冷やす環境から避けられないことも多くあります。
そうした状況の中で重要なのは、それに対応できる抵抗力をつけることです。
お腹の冷えは症状の一つであって、単純に温めれば良くなるといったものではありません。
そこに気づき目を向けることが改善への近道となります。