はなぶさ鍼灸院ニュースレター【はなぶさPRESS-40】2019年3月号 Web版
ごあいさつ
3月は気候の変化や新年度の準備などで疲れの溜まりやすい時期です。
イベントも多い時期なので、今月号は疲れた顔にならないためのアドバイスを書きました。
元気に新年度をスタート出来るように、ぜひ参考にしてみてください。
それでは今月号の、はじまり~はじまり~!
熱ストレスで若返る
体には傷んだ細胞を修復する働きを持つHSP(ヒートショックプロテイン)というタンパク質があります。
数年前にテレビでも話題になったので、ご存知の方もいるかもしれませんね?
熱によるストレスを体に与えることでHSPは増加して、免疫を高めたり疲れにくくする効果があります。
しおれたレタスを50度くらいのお湯にしばらく浸すとシャキッとよみがえることをご存知でしょうか?
これに似たような現象は、お肌や体にもあります。
それを上手くエイジングケアに利用しようというのが今回のお話です。
素肌から強く美しく
HSPは紫外線ダメージによる炎症やDNAの傷などからお肌を守る働きがあります。
結果としてシミやシワを防ぐための要素であるため、お肌にとっても重要です。
HSPはもともと体内にありますが、年齢とともに減少していきます。
傷が治りにくくなったり、痩せにくくなるのも、HSPの減少が影響していると言われています。
外から補うばかりのケアをしていると、いつか補い切れない時期が訪れます。
その時に差がつくのは、お肌本来の状態です。
日常的に受けるダメージに対してもお肌そのものに抵抗力があれば、コラーゲンなどの生産にも邪魔が少なくなります。
お肌本来の働きを高めるために役に立つのが、次にご紹介する入浴法です
美肌になって免疫力アップの入浴法

HSPを増やすためのポイントは、その名の通りヒートショック(熱ストレス)を与えることです。
日本にはお風呂に入る習慣があるので、入り方を工夫するだけでヒートショックができます。
【ヒートショック入浴法】
①入浴前に常温で水分補給
急に熱いお湯に入らないように浴室を暖めたり、手足にお湯を掛けてから入浴します。
②お湯の温度と時間がポイント
42度なら10分、41度なら15分、40度なら20分が目安です。
体温を38度くらいにすることが目的ですが、平熱が低い方は舌下で体温を測り1.5度くらい上げるのが目安になります。
③入浴後はすぐに服を着て10~15分保温
37度以上の体温を保つことが大事です。
水分補給は必要ですが冷たい飲み物を避け、薄着で体を冷やさないように注意してください。
逆効果になっては意味がありませんので、心臓の弱い方はおすすめ出来ません。
浴室とお部屋の室温差などにも気をつけてくださいね。
院長のひとり言
本当は週2回くらいが理想とされていますが、僕は週1回ペースでこの入浴を試してみています。
熱いお湯が苦手な僕にとっては、まさに地獄風呂!
長湯も苦手なので温度を上げましたが、無理は禁物ですね。
入浴後はしばらく汗が引かないくらい温まっていますが、冷たい飲み物を飲めないのでちょっと辛いです。
この入浴法は体温を上げることが目的なので、温度や時間は人によって調節したほうが無理なく続けられます。
周囲がインフルエンザになっても僕が元気でいられたのは、この入浴法が助けになったかもしれません。
皆さんも無理せず試してみてください。
最後に
次々と新しいものが出てくる中で、こういったケアは原始的かもしれません。
僕は、本当の若返りとは、本来持っている機能を引き上げることだと思います。
「身体のバランスが崩れると調子が悪くなる」と誰でも知っています。では、身体のバランスって?
その答えの一つとして、本来あるものが使えていない状態ではないでしょうか。
こんな観点でアンチエイジングを考えていくと、実はとてもシンプルだったりします。
お風呂の入り方だけで、若返りを助けるとしたらお得だと思いませんか?
新しいものを次々と取り入れることが良いとは限りません。
本来持っている体の機能を利用しながら、自然の美しさを目指して頂けたら嬉しいです。