はなぶさ鍼灸院ニュースレター【はなぶさPRESS-36】2018年11月号 Web版
ごあいさつ
だいぶ過ごしやすくなりましたね。
こうなると今度は「冷え」の悩みが増える季節に突入です。
あなたは手足が冷えるとき、どんな対策をしていますか?
今月号はただ温めるだけでない意識をもって頂こうと「冷え」をテーマにしました。
それでは今月号の、はじまり~はじまり~。
冷えは美容と健康の敵!!
これからの季節で多くの方が抱えている悩みが「冷え性」です。
単に気候が寒くなってきたからというだけでなく、最近は日常的に使用しているスマホによる影響もあるようです。
「冷えは万病のもと」とよく言われますが、これは西洋医学も東洋医学も共通の認識です。
冷えが続くことで悪化するものも数多くあります。
冷え性の方は主に手足やお腹の冷えを辛く感じていると思います。
しかし、冷え性によって引き起る問題はもっと深いところにあります。
内臓機能の低下や自律神経の乱れによって体調を崩しやすくなったり、代謝が落ちることで太りやすくもなります。
つまり、アンチエイジングを妨げる要因となっているのです。
なぜ冷えはいけないの?
そもそも冷えはなぜいけないのか?
冷えがある体には大きな特徴が2つあります。
瘀血(おけつ)
血行が悪くなることによって、痛みやコリだけでなく内臓機能を低下させてしまい体調不良につながります。
陽虚(ようきょ)
体を温める力が弱っている状態が長引くことで、体力や免疫力が落ちてしまい病気になりやすくなります。
冷え性はイヤだと思っている方は多いのですが、体が冷えている状態はなぜいけないのかを理解している方は少ないです。
だから、冷えたところを温めるだけの対処になっているわけです。
温めるのは中心ラインがポイント!
手足の冷えに対して防寒したり温めることは、外からの冷えに対処していることになります。
それをしても冷えを感じているということは、自分自身の温める力が弱っていることを早く自覚する必要があります。
基本は体質改善です。
色々と生活習慣を見直すことが必要ですが、ここでは日常で出来る簡単なケアをご紹介します。

実は体を温めるためのツボは、末端ではなく体の中心ラインに多くあります。
だから、手足が冷えているからといっても、本当に温めなくてはいけないのは体幹になります。
普段からカイロを使ったり、ホットタオルやお灸でセルフケアしている方は、オレンジ色のエリアを中心に温めてください。
温める優先順位は、「手足<体幹」です。
すぐに改善するものではないので、手足が冷えて辛い時は温めると思います。
そんな時も過度に温めないように注意してください。
益々、ご自身で温めようとする力は弱っていきますので。
院長のひとり言

「せんねん灸」と聞いて知らない方は少ないのではないでしょうか?
先日、せんねん灸が主催している講習を受けてきました。
鍼灸院に通われる方はセルフケアにお灸を利用されている方も多いです。
健康管理や美容促進にも有効ですし、当院での施術を後押ししてくれる効果もあります。
今回の講習で「せんねん灸公認のセルフケアサポーター」となりました。
せっかくなのでお灸教室を企画中です。
最後に
冷え性は寒さから起こるだけではないことを理解しておくことがとても大切です。
どれだけ寒さ対策をしてもご自身の温める機能が弱っていたら、根本的な解決にはならないからです。
若さを保ちたい、美しくいたいと思う方のキーポイントは、本来ある体の機能を高めて上手くそれを利用することです。
逆に、体の機能を活かせない方は衰えやすいとも言えます。
テレビや情報誌で冷え対策のアイテムはたくさん紹介されていますが、これらは寒いから温めるといった表面的なケアが多いです。
今号は温めるポイントだけのアドバイスですが、ご自身を変えるための対策は他にもたくさんあります。
ぜひ今年の冷え対策はご自身を変える意識をもってみてください。